症状別解説

O脚

O脚の原因を知っていますか?

O脚は日本人に特有の症状で、欧米人にはあまりみられません。これはO脚が日本人特有の生活習慣に困って起こりやすい為で生まれながらの変形という訳ではありません。

O脚というと普通は膝の変形に因る「ガニまた」だと考えがちですが、実際は変形に因ってO脚になっている方は少なく、内股の強い人がO脚に見えてしまう場合がほとんどです。

内股の人がO脚に見えてしまう原因は、人間の膝はまっすぐに伸ばした時に少し反り返ることにあります。(これを過伸展といいます)この反りによって安定して立つことが出来るのです。内股の人は180度真っすぐになっているときは、膝の間はそれほど開きません。しかし完全に伸ばすと内側を向いている足は外側に広がって反っていくのです。当然生まれつきの膝の曲がりも考えられますが多くは内股によってO脚にみえてしまうのです。

O脚・骨盤のずれを放置すると

脚の冷え、むくみ

両関節が内旋することによって、骨盤も傾き、股関節腹側を通っている腸骨動・静脈が圧迫され、下肢への血流が悪くなります。体温は主に内臓で発生し、血液に乗って抹消にまで運ばれます。動脈が閉塞されると、この作用が阻害され、抹消部位が冷えるのです。 動脈と静脈はたいてい一緒に走っていて、腸骨動、静脈も例外ではありません。静脈が圧迫を受けると抹消に血が溜まり、結晶の一部が血管に漏れ出します。これがむくみなのです。
O脚の患者さんには脚の冷えやむくみを訴える方が多く、もし現在そうでなかったとしても、将来これらの症状が出てくる可能性は高いのです。

婦人科疾患(原因不明の不妊、月経不順など)

股関節が内旋した(内側に捻れた)状態が長年続くと、骨盤も閉じてきます。これは骨盤の左右についている仙腸関節が閉じること。骨盤の中には骨盤内臓と呼ばれる一群の臓器が入っていて、これらのうち日常に使われていない臓器は、場所が狭くなると、圧迫を受け、血流も不足するようになってきます。代表的なものが女性の内性器(卵巣、子宮など)であり、これが原因不明の不妊や月経不順などの原因ではないかと考えられています。

O脚のタイプを知ろう!あなたはどのタイプ??

先天的O脚

生まれながらにして骨格に構築的な問題があるもの。幼少の頃に靭帯を痛めたり、怪我や事故で骨折をしたなど、これは気質的O脚です。
これはもう、どうトレーニングしても治療を行っても治りません。

機能的O脚

これは日常生活の癖や悪い姿勢が定着してしまい、歪みが生じているタイプ。
中高年の方に多いのは、長い間にわたり歪んだ脚のままできてしまい徐々に膝の内側の関節軟骨(半月版)が磨り減ってしまったタイプ。こちらのタイプのO脚は、将来変形性膝関節症の痛みの症状に悩まされる方がほとんどです。これ以上の進行を食い止めるために、当院での早めのケアをお勧めいたします。

O脚の症状に関する女性の悩み(情報)

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