妊娠中はどうしてこんなに疲れやすい？

マッサージを自分でもしているけれど、「疲れやすくなった」と感じていませんか？今までと変わらない生活を送っているはずなのに、異様に眠くなる日があることも…。それは妊娠によって身体に変化が起こっている証拠です。そこで、妊娠中に感じやすい疲労について詳しくご説明いたします。

妊娠中、食事から得た栄養は、優先的に赤ちゃんに行くようにできています。そうすると、妊婦さんは栄養バランスが偏って、エネルギー不足になってしまいます。特に鉄分が不足すると、身体は思うように動かせません。

また、妊娠中の急激な体重増加は危険ですので、食事を小分けにしたり、量を制限したりと工夫をしているはずです。カロリーのコントロールをするのはよいのですが、必要な栄養素まで不足すると体力を維持できません。

当たり前ですが、お腹の赤ちゃんは日々大きくなっていきます。妊娠30週目にもなると、身体の循環血液量は通常時より最大40～50％も増えます。今までよりも、多くの水分を身体に保ちながら生活をすることになるため、物理的に身体が重くなるのです。

そのため、今までは何ともなかった生活動作でも、身体が重くて辛く感じるようになります。このような理由から、妊娠前より疲れやすく感じるのです。

妊娠をすると、ホルモンバランスは今までとは違ったサイクルになります。特に、妊娠状態を維持するためのホルモン「プロゲステロン」が優位になります。プロゲステロンが増えると体温が上がり、子宮内膜を維持して妊娠継続をサポートしてくれるのです。

しかし、プロゲステロンの増加は、女性にとって心地のよいものではありません。体温が上昇してだるくなったりイライラしたり、頭痛や倦怠感を覚えたりします。この風邪気味っぽい感覚が、疲れやすさに関係しているのです。

ホルモンバランスの関係で疲れを感じる場合は、リラックスすることを心がけてみてください。マタニティ整体を利用して、心と身体をリフレッシュさせるのもおすすめです。